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日本のテック職に日本語は必要?

すべてのテック職で日本語が必須なわけではありませんが、経験、専門性、企業、応募場所、仕事上のコミュニケーションによって答えは変わります。

調査に基づく翻訳ドラフト

短く答えるなら、厳密には「いいえ」です。日本のすべてのテック職で日本語が必須というわけではありません。ただし、それだけでは全体像が見えません。経験年数、専門分野、会社やチームの種類、どこから応募するかなど、多くの要素が関係します。

私自身の経験では、日本語を話せることは非常に大きな強みです。私が見てきた範囲では、技術知識以上に重要になることさえあります。

この問いを考えるための資料を以下にまとめ、最後に私自身の経験と考えを述べます。

TokyoDev Developer Survey 2025

TokyoDev Developer Survey 2025 は、日本で暮らし働く海外出身のソフトウェア開発者を対象としているため、この問いに直接関係する資料です。

職場での日本語使用について回答した920人のうち、222人は仕事で日本語をまったく使わず、229人はほとんど使わないと答えました。日本語をまったく使わない人の40%は、日本に本社がある企業で働いていました。つまり、日本にある企業でも、担当業務では日本語を使わずに働ける場合があります。現職に関する結果

英語を常に使う回答者の総報酬中央値は1,050万円で、英語をまったく使わない回答者は550万円でした。ただし前者の実務経験中央値は8年、後者は4年です。経験、雇用主、国際採用が混在するため、「英語だから給与が高い」とは結論できません。

TokyoDev自身も、日本語不要でジュニア向けの求人は非常に少ないと説明しています。経験が日本語不足を補うことはあっても、経験も日本語もない候補者の選択肢はかなり狭くなります。また、回答者はTokyoDev、Reddit、LinkedIn、Discordなどを通じて集められているため、この調査は日本のテック市場全体ではなく、国際的な開発者層を理解する資料です。調査メタデータ

TokyoDevの現在の求人

英語話者向けのTokyoDev求人サイトには、2026年8月25日時点で148件の求人があり、「日本語不要」フィルターでは79件が表示されました。バックエンド、フロントエンド、セキュリティ、インフラ、SRE、データ、AI、QA、エンジニアリング管理などが含まれます。

一方で、基礎、日常会話、ビジネス、流暢な日本語を求める求人もあり、同じ企業でも職種によって条件が違います。日本語要件は会社全体より、チームと責任に付くことが多いという例です。

これは「日本語不要市場が実在する」証拠ですが、日本の全テック求人の約半分が日本語不要という意味ではありません。TokyoDevは国際的な開発者に合う求人を選んでおり、全国市場の代表標本ではないからです。

キャリタスの2025年企業調査

外国人留学生・高度外国人材の採用調査は、英語中心の求人サイトとは異なる側面を示します。2025年12月に大手企業487社を調査し、高度外国人材の雇用実績または予定がある企業を分析しました。

理系留学生の採用では、選考時にビジネス上級以上の日本語を求める企業が33.0%、入社後に期待する企業が63.1%でした。文理を通じ、87.7%の企業が面接をすべて日本語で行うと回答しています。

また48.4%は希望する日本語コミュニケーション力を持つ人材の確保が難しい、58.4%は採用後の社内日本語コミュニケーション不足、35.3%は顧客との日本語コミュニケーションを課題としました。日本語が広い企業市場で重要な採用・業務上のフィルターであることが分かります。

ただし、大手企業と留学生採用が中心で、テック企業だけの調査ではありません。英語中心のスタートアップへ応募する経験者に、そのまま当てはめる数字ではありません。

JASSOの外国人留学生向け就活ガイド

日本学生支援機構(JASSO)の外国人留学生のための就活ガイド2027は、日本の新卒採用を目指す留学生向けです。

2024年12月のキャリタス調査を引用し、理系候補者について企業の54.0%がコミュニケーション能力、52.2%が日本語力、37.2%が専門知識を重視したと報告しています。技術・学術知識だけでなく、コミュニケーションと日本語がより多く選ばれています。

この結果は学生、新卒、ジュニアに特に関係します。経験者全員に日本語が必要という証拠ではありませんが、実務経験がないほど答えが厳しくなる理由を示しています。

Money Forwardの英語化した開発組織

Money Forwardの国際採用ページは、日本企業がエンジニアの日本語要件を意図的に下げた例です。2021年に開発組織の英語化を開始し、求人票に日本語要件の記載がなければ日本語は不要と説明しています。日本語学習、通訳・翻訳、在留資格、移住も支援しています。

Talent Forward Strategy 2025では開発組織の公用語を英語とし、日本語は要件ではないとしています。現在の採用ページでは、海外開発拠点を含めエンジニアの52%が日本人以外だとしています。

これは可能性を示す強い企業例ですが、すべての日本企業の標準ではありません。英語研修、通訳、翻訳、国際採用支援、共通のコミュニケーション基盤への投資があって成立しています。

Mercariの職種別言語方針

Mercariの言語方針では全社共通の公用語を一つに決めず、日本語と英語を使い、必要水準を職種と業務で決めています。混在チーム向けに語学教育、通訳、翻訳も提供します。

エンジニア採用案内では英語でも日本語でも応募できますが、チームや職種によって特定言語が必要になる場合があります。能力は証明書だけでなく仕事で表現され、CEFR B2なら専門分野の複雑な情報交換や複数人の議論への参加、C1なら専門外の抽象的な話題も扱う想定です。

つまり「日本語必須」の意味は仕事によって違います。短い進捗報告だけでよい人もいれば、要件交渉、障害対応、日本語話者の管理、顧客説明まで必要な人もいます。

U-NEXTとGLOBISの現在の求人

U-NEXTのエンジニア求人には、おおむねJLPT N2以上のビジネス日本語を求めるシニア職や、JLPT N1相当を求める基幹システムのサーバーサイド職があります。

GLOBISのテクノロジー求人には、ネイティブまたはJLPT N1相当の日本語を求めるEdTech QA職があります。日本企業研修事業のシステムを支え、事業部門や開発関係者との調整が必要です。

個別求人は市場統計ではありませんが、コードを英語で書けても、要件、仕様、利用者、事業部、サポート、顧客が日本語なら日本語が必要になる理由を示します。

JLPT公式説明

日本語能力試験(JLPT)の公式説明によると、JLPTは言語知識、読解、聴解を測り、会話と作文を直接試験しません。合格や点数だけでは、実生活で何ができるかを完全には示せないとも説明しています。

N2やN1は書類選考に役立つ一方、不明確な要件を整理する、設計判断を説明する、慎重さが必要な障害報告を書く、意見の相違を調整する力と同じではありません。「JLPT N2。定例会議を理解し短い進捗を書ける」のように、級と実際にできる仕事の両方を示すと有用です。

JETROの外国人IT人材向け案内

JETROの在留資格案内は、企業の言語要件と入管上の要件を分けて考える助けになります。

外国人IT人材が一般的に用いる在留資格は技術・人文知識・国際業務です。JETROは、関連する学歴または実務経験、職務内容、日本人と同等以上の報酬などを主要条件として挙げていますが、IT人材の一般要件として日本語力は挙げていません。

つまり日本語は雇用主が求めても、一般的なIT就労資格そのものの要件とは限りません。一方、英語求人の内定だけで、申請者と職務がすべての在留要件を満たすとは証明できません。個別判断は出入国在留管理庁または資格を持つ専門家へ確認してください。

資料全体から分かること

TokyoDev、Money Forward、Mercariは、日本に英語中心の開発業務が実在することを示します。経験のあるバックエンド、インフラ、SRE、セキュリティ、データ、AIなどの専門職には、日本語不要の求人があります。

一方、キャリタス、JASSO、U-NEXT、GLOBISは、それが市場の一部にすぎないことを示します。日本語は新卒採用、国内事業、顧客対応、社内調整、多くの開発チームに深く組み込まれています。ジュニア、国内向け企業、技術と事業の境界を担う職種ほど重要になります。

JLPTは有用な目印ですが、職場コミュニケーションの完全な試験ではありません。また日本語は、一般的な専門IT在留資格の一律要件ではなくても、企業が採用要件にできます。

厳密には、日本のすべてのテック職で日本語が必要なわけではありません。しかし、日本語は応募できる仕事の数と種類を大きく広げます。その価値は、経験、専門性、対象企業、所在地、職務上のコミュニケーション責任によって変わります。

私のまとめ

日本語を必要としない機会はありますが、それでも私は日本語学習を強く勧めます。仕事の選択肢が大きく増えるだけでなく、日本での生活の質も劇的に向上するからです。

私の経験上、企業は言葉の壁を理由に海外採用をためらうことがあります。どれだけ技術が高くても、言葉が分からなければチームの一員として働くのは難しくなります。海外採用には企業側にも手間があるため、その投資に見合うと確信できなければなりません。日本語を十分に使えることは、効果的に意思疎通し、チームと働けることを示す最良の方法の一つです。

日常生活も大きな要素です。日本語が分かると、買い物、人間関係、旅行、ほぼすべてが良くなります。日本に住む多くの外国人が感じる孤立感を減らしやすくなります。パートナーを探している人にとっても大きな強みです。

就職の可能性を高める目的で学ぶなら、読み書きより会話と聴解を優先することを勧めます。面接官、同僚、友人、日々会う人と会話できることは非常に重要です。ただしJLPT合格には読解も重要なので、無視はできません。実務で書く機会が多くない人もおり、読解には翻訳ツールやAIが役立ちます。技術文書をすべて英語で書く会社もあります。そのため全員にとって読み書きが同じ重要度だとは考えていません。

結論として、日本で働くための厳密な必須条件ではなくても、十分な日本語力を身につけることを強く勧めます。就職機会だけでなく日本での生活の質を大きく変えるため、特に聴解と会話を優先してください。

日本語を練習したい方は、私との練習セッションを申請できます。日本語は難しく、落ち込むこともあります。どの方法を使うにせよ、得られるものは非常に大きいので続けてください。努力して素晴らしい日本語力を身につけた外国人を私は実際に知り、一緒に働いています。可能だということを、あなたにも知ってほしいです。