日本のデイリー更新
2つのAI製品が、業務そのものにより近い場所での自動化を実現
医療機関内で稼働するプラットフォームとブラウザーアシスタントは、日本のベンダーが日常業務の流れの中にAIを組み込むため、それぞれ異なるアプローチを取っていることを示している。
動向
10月16日に発表された2つの製品は、AIが独立したチャット画面を離れ、既存の業務が行われている場所へ移りつつあることを示している。一方は処理を医療機関内にとどめ、もう一方は業務用ウェブページ上で操作を実行する。
1. Incerto、医療機関内にローカルAI基盤を導入
Incertoによると、新しいプラットフォームでは、専用ハードウェアとローカル大規模言語モデルを病院や診療所内に設置するため、システムが使用する患者データを施設外へ持ち出す必要がない。発表されたサービスは、導入前のセキュリティチェック、セットアップ、保守に加え、診療報酬に関する質問、診療記録案の作成、文書作成、内部情報検索のための4つのアプリケーションを組み合わせたものだ。同社は導入期間の目安を4~6カ月としているが、価格と提供範囲は個別に設定される。これらは発表元による主張であり、セキュリティや臨床性能に関する独立した検証結果ではない。(発表を読む)
2. JAPAN AI、ブラウザーのサイドバーでタスク実行を可能に
JAPAN AIは、既存顧客向けにChromeおよびEdgeの拡張機能を正式リリースした。この拡張機能は、開いているウェブページを対象に作業し、文章を作成したり、入力、選択、クリックを実行したりできる。サイトごとのショートカットにより、繰り返し使用する指示を再利用しやすくすることを意図している。同社によると、送信、購入、削除、投稿などの機密性の高い操作では毎回確認が必要であり、パスワードは引き続きユーザー自身が入力する。この製品を評価する組織は、そうした制御機能が自社のシステムや承認ルールに適合するかを検証する必要がある。(発表を読む)
これが示すこと
共通するのは近接性だ。ベンダーは、保護されたデータのそば、または業務用インターフェースの内部に直接AIを配置している。したがって、導入を検討する側にとって有用な比較軸は、モデルの品質だけではない。導入環境の境界、人による確認、保守責任、セキュリティに関する主張を裏付ける証拠が、製品選定における中心的な論点になりつつある。