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日本のAI市場、ローカルコンピューティングから日常的な事務作業まで広がる

クリエイター向けノートPCの発表と小規模な顧客調査からは、AIが高性能ハードウェアと一般的な事務業務の双方に浸透しつつあることがうかがえる。ただし、いずれの発表から分かることにも重要な限界がある。

動向

2つの発表は、日本における商用AIをめぐる議論がいかに幅広くなっているかを示している。一方は、より多くの計算処理をユーザー自身の端末上で行うもの。もう一方は、どこまでを人間の管理下に置くべきか企業がなお判断を模索している、比較的小規模な事務作業を検証したものだ。

1. ASUS、日本向けにローカル処理能力の高いAIノートPC 2機種を発売予定

ASUS JAPANは、16インチのProArt P16 H7607と14インチのProArt P14 H7407を10月下旬から日本で販売する予定だとしている。発表された構成では、NVIDIAのRTX Spark N1Xプラットフォームに最大128 GBのユニファイドメモリなどのオプションを組み合わせ、ASUSは最大1ペタフロップのAI性能をうたっている。生成AI、動画、3Dコンテンツ、大規模モデルをローカル環境で扱えることが訴求点だが、最終的な発売日、構成、実環境での性能については、日本の小売店で製品が販売される段階で改めて確認する必要がある。(ASUS JAPANの発表を読む)

2. 小規模な顧客調査、人間が確認する補助的な作業に重点

BOTANICOによると、既存顧客40社に、日程調整やメール対応などの業務負担を減らすためにAIを利用しているか尋ねたところ、30%が肯定または一部肯定の回答をした。9月に実施されたこの調査は規模が小さく、対象も限定的であるため、日本企業全体の状況を示すものではない。より実用的な点として、同社の発表は、定型業務から始めること、送信前に出力内容を確認すること、不要な個人情報や機密情報を入力しないことを推奨している。(調査発表を読む)

2つの動向が示唆すること

AI導入は単一の市場ではない。一部の購入者には、高度なクリエイティブ業務や開発作業向けの高価なローカルコンピューティング環境が提案されている一方で、限定的な事務作業や基本的な確認手順を試している企業もある。日本でツールを評価するチームにとって、実務上の重要な問いは引き続き、業務負荷との適合性、データの取り扱い、人間による監督、そして発表された機能が実際の導入後にも発揮されるかどうかである。